Tweet

近年、様々な面で空き家が問題となっています。

長年空き家を放置すると雨漏りするようになりますが、これも放っておけない問題です。もう使わない空き家だからといって、雨漏りするのを放置していると、思わぬトラブルになることがあります。

空き家の雨漏りが引き起こす問題について解説しましょう。

□空き家の雨漏りで起こる問題とは

長年空き家を放置すると、台風などの強風で屋根瓦がずれたり、外壁が壊れたりして雨漏りするようになります。

また、窓ガラスが割れるとそこから雨水が入ってしまいます。
人が住んでいる家なら、雨漏りすればすぐに気がつきますが、空き家では誰も気づきません。

そのため、雨が降るたびに家の中が水浸しになることもあるのです。
こうなると、まず問題になるのがカビの発生でしょう。
家の中が水浸しになれば、湿気を好むカビが生えるのは当然です。

空き家はドアも窓も閉め切った状態で湿気がこもるため、カビが繁殖する条件が揃っています。
さらに、雨水が家の中に侵入すると、家の基礎や柱などが腐ってきます。
日本の住宅の多くは木造ですから、湿気がこもると基礎や柱が腐るスピードが加速するでしょう。

また、鉄筋コンクリートの住宅であっても、どこかにひび割れして雨水が侵入すると、コンクリートの中の鉄筋や鉄骨が錆びてしまいます。
鉄筋の場合は別として、普通の木造住宅であれば、基礎や柱が朽ちれば倒壊の危険があります。
もし空き家が倒壊すると、近隣の家を巻き込むおそれがあるので、十分注意しなければなりません。

□空き家の雨漏りの確認方法と対策

空き家に限らず、家が雨漏りすると、まず天井にしみができます。
また、雨水が壁をつたうと壁紙が水を吸って浮いたりするので、定期的に空き家をチェックしていれば雨漏りに気づくはずです。
もし天井や壁に異常がないのにカビの臭いがしたら、押し入れやクローゼットを開けてみると、カビが生えている場合があるかもしれません。

また、屋根の瓦がずれていたり外壁に穴があいていたりすると、今はまだ雨漏りしていなくても、いずれ雨漏りするようになります。
空き家を訪れて雨漏りした形跡があったり、屋根瓦や外壁に異常があったりすれば、すぐ専門業者に相談することをおすすめします。

□まとめ

空き家の雨漏りが続けば家の中にカビが発生して不衛生な上に、雨水によって家の基礎や柱まで腐ってしまいます。
その結果空き家が倒壊することにもなりかねないので、十分注意が必要です。
空き家を放置してこのような問題が起こる前に、リフォームして売却や賃貸経営について考えてみるのも一つの手ではないでしょうか。

このページをPDF出力する