Tweet

突然空き家を相続することになり、どうしていいかわからず途方に暮れる人も少なくありません。
空き家を相続すると定期的に管理しなければなりませんが、遠方の場合は空き家まで行くだけでも大変です。
空き家を放置すると、固定資産税が増加する可能性もありますが、それはどんなケースでしょうか。

□空き家の固定資産税が上がる可能性

空き家を放置すると、固定資産税が6倍に増加する可能性があることをご存知でしょうか。
しかし、これは正確にいうと、6分の1に減額されていた固定資産税が、減額されなくなるということです。
では、どのような場合に減額されなくなるのかというと、それは「特定空き家」に指定された場合です。

長期間にわたって空き家を放置し、倒壊の危険などで近隣住民に迷惑になる状況が続くと、自治体の判断で特定空き家に指定されることがあります。
特定空き家に指定されるのは、あくまでも長期間にわたって管理していない場合で、定期的に管理されていれば、長期間空き家であっても問題はありません。
また、特定空き家に指定するかどうかは、「空家等対策特別措置法」に基づいて各市町村が判断します。

□特定空き家に指定されないポイントについて

特定空き家に指定されるのは、定期的に管理がされていない空き家に限られます。
管理されている空き家と、そうではない空き家は見ればすぐにわかります。
長期間管理されていない空き家は、倒壊の危険があったり周囲の景観を損ねたり、不衛生になるなどの問題が発生します。

また、不審者が住みつき、周囲の治安をおびやかすことも考えられるでしょう。
特定空き家に指定されるのは、このような周囲に迷惑を及ぼす恐れのある空き家です。
自治体からたびたび改善勧告があっても従わないと、まず固定資産税が減額されなくなります。

それでも是正されなければ、各市町村の判断で特定空き家に指定されます。
そして、特定空き家に指定されると、空き家が強制的に撤去されることもあるので、注意してください。
また、空き家を自分で管理したくてもできない場合には、管理サービス会社に管理を委託しましょう。

□まとめ

空き家を放置すると固定資産税が上がります。
ただし、定期的に管理していれば、固定資産税が上がることはありません。
空き家の管理を怠ると特定空き家に指定され、最悪の場合強制的に撤去されることもあります。
こうならないためにも、空き家をしっかり管理することが重要と言えます。

このページをPDF出力する