Tweet

近年、日本のあちこちに空き家が増えて、大きな社会問題になっています。
家は人が住まなくなると劣化が早いといいますが、その理由は何でしょうか。
空き家の劣化が早い理由を検証してみましょう。
また空き家を放置するとさまざまな問題が発生するため、空き家がもたらすデメリットについても解説します。

□空き家の劣化が早い理由とは

空き家の劣化が早い理由として、まず換気不足が挙げられます。
空き家には誰も住んでいないため、ドアも窓も常に締め切りになっています。
そのため、換気が悪く湿気がこもりやすいのが、劣化が進む原因であることを押さえておきましょう。
家は湿気がこもると土台や柱の劣化が進み、カビが生える上に害虫も繁殖しやすくなります。

また、家の屋根瓦が強風でずれることもあるでしょう。
人が住んでいればすぐに気づいて屋根を修理できますが、空き家だと気づかないまま雨漏りして、さらに湿気がこもってしまいます。
人が住んでいれば、ドアや窓をこまめに開け閉めできるため湿気がこもることはありません。
しかし、空き家ではそれができないため、湿気がこもって劣化を早めてしまうのです。

□空き家がもたらすデメリットとは

前述のような理由で空き家は傷みが激しいため、資産価値が下がってしまいます。
長期間管理しないで放置された空き家は、家そのものが劣化しているため、いざ売却しようとしても高値は期待できません。
また、将来空き家に住むこともあるかもしれませんが、この場合も家の傷みが激しいために、リフォームに費用がかかるといったデメリットがあります。

さらに、空き家を放置すると近隣トラブルの元になりやすく、場合によっては訴訟問題に発展することもあります。
傷みの激しい空き家を放置して、突然崩壊するようなことがあると、隣の住宅を損壊する可能性があります。
また、放置空き家には不審者が出入りしやすく、治安の悪化を招くため良くないですよね。

空き家は放火される可能性も高く、万が一不審者によって放火され、近隣住宅が類焼の被害に遭うと損害賠償を請求される可能性もあります。
また、前述のように害虫が大量発生すると苦情が来る恐れもあるため、空き家を放置するとこのようなさまざまなデメリットが発生します。

□まとめ

空き家の劣化が早いのは、ドアも窓も締め切りのため、家の中に湿気がこもることが原因です。
湿気の影響で家の土台や柱が傷み、家全体が弱くなってしまうため注意が必要です。
空き家を放置して家の傷みが激しい場合、将来空き家に住む時に大掛かりなリフォームが必要です。

このページをPDF出力する